アラビアが原産と言われるいちじくは、旧約聖書にも登場する、歴史のある果物です。日本には中国を経て江戸時代に伝わりました。不老長寿の果物ともいわれ、生薬としても用いられていたようです。
いちじくは漢字で無花果と書くので、花の無い果物を思わせますが、花は実の内部にあり、食用としている部分は実は果肉ではなく、花が付く部分である花托なのです。いちじく独特の食感は花の部分によって生まれています。
保存方法は、乾燥しないようにビニール袋などに入れて冷蔵庫へ。あまり日持ちはしない果物なので、新鮮なうちに食べることをおすすめします。中が淡い赤色に熟したいちじくは、適度な甘さとさっぱりとした風味があり、そのまま食べるのも良いですが、ジャムやコンポートなどにして味わうのもおすすめです。