毎年、何種類もの品種が開発されるりんごの世界。八百一の接客スタッフもお客様の好みに合う品種がお薦めできるようになるため、色々なりんごの味や特徴などを知るための勉強に日々余念がありません。
その中でも定番の人気を誇るのがサンふじ。お客様の信頼度もとても高い商品です。「ふじ」と品種としては同じもの。ふじはひとつひとつ袋掛けして栽培されますが、サンふじは袋をかけないで栽培したものです。袋をかけて栽培すると病害虫や風による板ずれを防いだりすることができるのですが、糖分が低下してしまいます。袋かけしないと着色が遅れるなど見た目は多少劣りますが太陽の光をたっぷり浴びて育つので糖度が高くなり、食感もよくなります。その「太陽の光」というところから英語の太陽、すなわち「sun」を取ってサンふじと命名されました。りんごの王様として名高いサンふじは蜜とよばれる糖分が多く含まれています。しかし、ただ甘いだけでなくりんご本来の酸味も失われず、果汁がたっぷりなので非常に味のバランスが良い一品です。
そして、よくお客様から質問されるのはりんごの保存方法。りんごはエチレンガスを多量に発生させるので、なるべく薄めのポリ袋に密閉して冷蔵庫の野菜室などで保存します。でもその袋のなかには他の果物はできるだけ入れないでくださいね。他の果物の熟成が早くなってしまい、痛みやすいです。逆に何か熟れさせたい果物があるときは一緒に袋に入れておきましょう。でもそのときは毎日しっかり管理してあげてください。熟れすぎてしまっては元も子もないので。
しゃきしゃきでパリッとした歯ごたえがたまらくおいしいサンふじ。そのままだけでなくサラダやお菓子にも何にでも使えるマルチプレーヤーです。