ずいきは里芋の葉柄、茎の部分を食べる野菜です。赤ずいき、白ずいき、青ずいきなどの種類があり、茹でた後の独特の歯触りと、くせの無いさっぱりとした味で、古くから親しまれてきました。
漢字で書くと芋茎。この、ずいきという名前の由来は、南北朝時代の頃のお坊さんの歌からきていると伝えられています。
里芋自体は、温暖で日当たりも良く、水分の多い粘土質の土地を好むこともあり、東南アジアが原産。日本には縄文時代に中国から伝来したと言われています。古くから栽培されてきた野菜ですが、主に食べられていたのは、芋の部分で、ずいきが食用にされるようになったのは、戦国時代、保存の為に乾燥させて非常食として利用されてからのことだと言われています。
ずいきにはアクがあるため、そのままではえぐみを感じたりするので調理の際、水に半時間ほどさらしておくなどして下準備をしておくと良いです。
野菜のなかでは少し地味な存在のずいきですが、煮物や酢の物、和えものなどで日本ではなじみのある食材です。
旬のこの時期にぜひご賞味ください。