アレキサンドリア

宝石のように鮮やかなエメラルドグリーンが特徴のアレキサンドリア。贈答用などでも人気で、気品のある姿と味、香りの豊かさなどから、ブドウの女王ともいわれています。
その歴史は古く、紀元前から栽培が行われ、あのクレオパトラも好んで食したそうです。エジプトのアレキサンドリア港から世界各地に広がっていったことから、正しくはマスカット・オブ・アレキサンドリアと呼ばれています。日本では、明治初期頃に岡山で栽培されはじめ、現在でも瀬戸内海特有の温暖な気候が適し、国内ではアレキサンドリアの中心的な栽培地域となっています。
マスカットというのはムスクの香りがするぶどうの意味でもあり、名前のとおりその芳醇な香りは、アレキサンドリアの大きな魅力のひとつです。またその豊かで上品な甘みは、ブドウの甘みの基として、様々な品種が生み出されてきました。
気品のある外観はこの暑い季節にも涼しげで、芳醇な香りと甘さに瑞々しくもしっかりとした食感。粒が澄んだ薄黄緑色に色づいた頃が、食べごろのサイン。いつもとはちょっと違う上質な気分を味わえる、そんなおすすめのブドウです。