年中あるのが当たり前になっているブロッコリー。
でも、本当の旬は秋から冬にかけてということを知っていましたか?
今でこそ一年中、国産のブロッコリーに出会えますが、旬の時期の秋から冬のブロッコリーはよく締まりこんもりとした花蕾が特徴。少し寒い風に当たって蕾がよくしまったブロッコリーは味がとっても濃厚で格別です。
これは元々地中海沿岸の野生キャベツから改良されたもので、別名イタリアンブロッコリーと呼ばれているように、イタリアで生まれ育った野菜です。イタリアからヨーロッパ各地に伝わったのは、ヨーロッパ横断鉄道の食堂車のメニューに加えられてからのことでした。以来、この美しい緑色をもった野菜はヨーロッパ中に広まります。
特にフランスではこの独特の風味が好まれて、前菜やスープになど使い勝手の良い野菜として大活躍しているもののひとつ。日本で今のようなポピュラーな野菜になったのは昭和40年代に入ってからです。
20年前ぐらいまでは、カリフラワーのほうが主力の花野菜でしたが、現在では完全に逆転しています。あまりクセがなく和洋中の料理へと使い勝手が良いことも人気の秘密でしょうか。それにブロッコリーは緑黄色野菜のエース格として知られています。とくにビタミンCは100g中120mgとトップクラス。このビタミンの量はレモンの2倍あるといわれ、100g食べると1日の摂取量がほとんどまかなえると言われています。
他にも色々な栄養素を含んでおり、子供からお年寄りまで広い年代のかたにおすすめです。11月中旬から下旬にかけて各店にお目見えしますので、安心安全に作られた郷ブロッコリーを一度お試しくださいね。
たっぷりのお湯に塩をひとつまみ。さっとゆでれば一段と鮮やかなグリーンに目が奪われる。朝の忙しい時間にも手間がかからないので、お弁当や朝食にもぴったりです。秋冬の寒さを経験した味があるブロッコリーをいろんな料理にお使いください。