京芋という名前から、京都で作られている芋なのかと思いますが、こちらは、宮崎県産の珍しい里芋の一種です。
日本では里芋は縄文時代から食べられていたといわれる、歴史のある芋です。さつまいもやジャガイモよりも、もっと以前から、日本ではなじみの食材なのです。そんな里芋は、食べられる地方によっても、さまざまな形や呼び名があります。京芋は里芋の様なころころとした丸い形ではなく、里芋の親芋が長く成長して、地上まで顔を出します。大きなものでは60cmにもなり、その形状からタケノコイモとも呼ばれています。
一般的な里芋と違い、ちょっと変わった形をしていますが、基本的な下ごしらえなどは里芋と同じです。さらに皮がむきやすく、きめの細かいしっかりとした肉質が特徴で、煮崩れしにくいので調理のしやすい食材です。味のしっかりしみこんだ煮物や、おでんなどを作るのにも最適なので、これからの寒い季節のお料理にも、気軽に使ってみてくださいね。