蕎麦の薬味などとしてもおなじみのみょうがは、東アジアが原産のショウガ科の野菜です。日本では、農家の裏庭などによく自生していますが、野生種が見られないことから、大陸から持ち込まれて栽培されはじめたとされています。
みょうがの名前の由来については、いくつかあるようですが、自分の名前を忘れてしまうという、スリハンドクというお釈迦さんの弟子のお話からきているともいわれています。また、日本ではその名前が、縁起が良いということで、家紋のモチーフとしてもよく使われ、茗荷紋と呼ばれています。
よくお店でみかける「みょうが」は、地下茎からでる花穂の部分で、中には花の蕾が入っています。独特の香りが薬味としても好まれますが、天ぷらやお味噌汁の具、浅漬けなどの料理にも用いられる、夏が旬の食材です。