初夏が旬のびわは、中国南西部を原産とする果物です。
日本では、奈良時代の文献にもびわの記述が残っていますが、現在のような大きさのびわが、本格的に栽培されるようになったのは、江戸時代末期に中国の品種が入ってきてからのこととされています。
やわらかなうぶ毛につつまれた、果皮が特徴のびわは、瑞々しさと、独特のさっぱりとした甘さが魅力です。びわの風味をより味わうには、常温で食べる事をおすすめします。冷やすなら、食べる直前に2時間程。あまり日持ちはしませんが、保存するなら、直接日の当らない、風通しの良い涼しい場所に保存するのが良いです。
夏の初めの短い時期だけ、お店に並びはじめるびわは、季節を感じる事のできる果物。さっぱりとした甘味とほのか香りは、梅雨の季節にもおすすめですので、ぜひ味わってみてください。