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ビーツの魅力は彩りだけではありません

2025.09

ビーツはその鮮やかな赤紫色から「食べる輸血」と呼ばれることもある栄養が豊富な野菜。ヨーロッパでは古くから料理に使われ、ボルシチなどにも欠かせない存在として親しまれてきました。最近は日本でも、健康や美容を意識する方の間で少しずつ知られるようになってきています。

ビーツに含まれる赤い色素「ベタシアニン」は、体を酸化から守る働きがあるといわれています。また、血流をなめらかに保つとされる硝酸塩や、赤血球をつくるのに欠かせない葉酸、体の水分バランスを整えるカリウム、腸内環境をサポートしてくれる食物繊維なども豊富に含まれています。こうした栄養から、日々の元気や美容の心強い味方として期待されています。

下ごしらえとしては、皮をむかずに茹でたり蒸したり、オーブンで焼いたりすればOK。加熱後に皮をむくと簡単に剥け、うまみもしっかりと残ります。サラダにすれば鮮やかな彩りを楽しめますし、スープやピクルスにすれば日常の食卓に取り入れやすくなります。

今回は茹でて下ごしらえしたビーツをスープにしました。食べたことがない方も挑戦しやすいお味ですのでぜひお試しください。

買ったビーツはこのような感じで土がついています

1. 土を落とすためにやさしく洗う

2. 皮をむかずたっぷりのお湯で柔らかくなるまで茹でる

3. 竹串がすっと通るまで加熱する

4. 冷ましたビーツの皮をむく(するりとむけます)

*皮をむき終わったビーツは冷蔵庫で4、5日もつのでこの状態で保存しておくのがおすすめです

5. 下処理したビーツを細かめにカットしコンソメを溶かしたスープ液で煮る

6. 少し煮詰まってきたらスティックミキサーやフードプロセッサーなどでピュレ状態にする

7. まろやかさをプラスするため牛乳や生クリームなどを足し塩こしょうで味つけて完成