あまり見慣れないこの緑色のナス、一般的には青ナス、白ナスと言われるナスで、正式な品種名は「万寿満ナス(ますみなす)」といいます。今回丹後農場では京都八百一本館にあるレストラン、セイボリーに出荷する為、わずかですが今年から作付けを行っています。ナスは太陽を好む作物ですが、この品種は陽にあたりすぎると赤茶色になり、美しい緑色になりません。ほどほどの陽加減としっかりの水で艶のある実に仕上がります。今年はさらに微生物資材を積極的に使用し、土の中を有用な菌だらけにすることで病気の菌の拡大を抑える取り組みも行っています。
この青ナスですが、香りは長なす、中長なすに少し劣るものの肉質は緻密であくがなく、油との相性も抜群です。さっと素揚げしてから調理する事で美しい色もそのまま楽しめます。トゥルットゥルッの喉ごし、食感は未知との遭遇だと思います。一部を八百一のお店にも出荷していますので、店頭で見つけた方はぜひ一度ご賞味ください。