これからの寒い季節、葱は鍋物などで何かと良く使う、欠かせない野菜です。
葱はその地域の気候や耕土などの違いにより、根深ねぎや葉ねぎなど、地域によって様々な葱が作られてきました。根深葱が主に食べられている関東地方やその周辺では、年末になると束になった泥葱が出回りはじめます。
普通の葱は、収穫した時点できれいに泥と葉を落とし、皮がむかれてお店に並びますが、泥葱は畑で引きぬき、葉や泥、根っこがついたそのまま袋にいれて出荷します。泥や根っこがついたままなので、日持ちがよく、土の中に埋めておくと、春まで保存することができます。
この季節の泥葱は寒さにあたることで風味も増し、今が旬の季節です。薬味としてのわき役的な存在の葱は、寒くなるにつれて料理のバリェーションが豊かになり、火が通ることで甘みが増すので、鍋物や煮込み料理には最適。泥葱の一番おいしいこの時期にぜひ味わってみてくださいね。