りんごは冬が旬。実のなかに蜜が入った、果汁あふれる蜜入サンふじを味わえる季節です。
ふじは、国光とデリシャスを交配させた晩成種のりんごです。現在では人気とともに、日本ではトップクラスの生産量を誇る品種。そんなふじに袋をかけず、太陽の光をあてて育てたのがサンふじです。太陽にあたることで甘みや香りが増し、食味もいっそう良くなるのです。
そんなりんごの甘さは、太陽によってつくられます。太陽の光を受けた葉で、デンプンが作られ、それがソルビトールという糖の一種へと変わります。それが果実に蓄えられて実が甘くなっていきます。
ふじはもともと蜜が入りやすい種類のりんごです。日にあたって多くの糖が果実に運ばれると、果実に水分や栄養を運ぶ維管束からあふれて、細胞のすき間に残り、半透明の蜜の部分ができます。
蜜自体が甘いというわけではありませんが、蜜はいわば熟度の目安。蜜があるほど熟して風味よく美味しいりんごというわけです。蜜入サンふじは、完熟したりんごの風味豊かな味を味わえる。そんなおすすめのりんごです。