山椒は日本では古くから親しまれてきました。野山にも自生し、薬や、薬味として重宝されてきた野菜です。
山椒は時期によって食べる部位も違います。春頃は若い葉や花を食べる、木の芽や花山椒、ウナギのかば焼きなどに使われるものは、秋に皮を乾燥して粉にしたものです。
初夏のこの時期、お店に見かけることのできる実山椒は、山椒の未熟な時期の実です。青々とした実は、独特の香りと、ピリッとした辛みが特徴で、佃煮や、煮物のなどの風味付けなどに使われます。ちりめん山椒や山椒昆布などは、なじみのある保存食ではないでしょうか。保存の際は、湯通しして、冷凍させると長期保存することができます。
現在は、和歌山産の物が終了し、京都産のものが主になっています。実山椒は、初夏の季節限定の旬の味。この季節だからできる保存食や料理などに使ってみてください。