独特のシャキシャキとした歯ごたえと、豊かな風味と香り。
今日では、舞茸は食卓になじみ深いきのこのひとつですが、現在のように手ごろな価格で、気軽に食べることができるようになったのは、ここ10年くらいのことなのです。1970年代に人工栽培が開始され、栽培が盛んになる以前は、一般的な食材ではなく、幻のきのことも言われていました。現在でも天然ものは希少で、昔は山で天然の舞茸を発見した人が、その喜びのあまり、舞いあがったという説から、名前の由来のひとつにもなっています。
健康ブームや、CMなどでのアピールなどによりすっかり身近なものとなり、秋田県などでは、郷土料理のきりたんぽ鍋に使う食材として舞茸の消費量が多いです。
舞茸は、その独特の風味や香りが失われないうちに、調理してしまうことをおすすめしますが、保存方法としては、秋、冬などは常温での保存も可能です。冷蔵庫などで保存する場合は、水分による腐敗を防ぐ為、ある程度乾燥させた状態で、ビニール袋などで密閉させないように保存するとよいです。
椎茸やしめじ、えのきなどと一緒に並んで、お店では年中出回る舞茸ですが、やっぱり秋の味覚。天ぷらや汁物、炒め物など様々な料理で秋の味を楽しむのは如何でしょうか。