9月に入り、瑞々しく熟した梨が売り場に並びはじめると、そろそろ夏も終わりを感じます。
梨は栽培される果物のなかでも歴史が古く、日本で食べられ始めたのは、弥生時代の頃と言われています。江戸時代には100以上の品種が栽培され、現在では、北は北海道から南は鹿児島まで広く栽培されています。食用として世界中で栽培されている梨は、主に日本梨、中国梨、西洋梨の三つの種類に分けられます。豊水梨は幸水梨と並んで、日本での生産量が多い日本梨で、そのなかでも赤梨と言われる品種です。
幸水梨よりもやや大きめの果実は、やわらかく多汁なのでとても瑞々しく、爽やかな酸味があり、甘くて濃厚な味が特徴です。日持ちも良いので数多くある梨の中でも人気の品種の一つです。割と日持ちもする豊水梨ですが、水分が蒸発すると美味しさも損なわれてしまうので、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存すると良いでしょう。一週間程は持ちますが、やはりなるべくなら瑞々しいうちに、食べることをおすすめします。
豊水梨の出荷は9月中旬からが最盛期。甘くて瑞々しい果実で、夏の暑さで疲れた体を癒してみるのはいかがでしょうか。