常備野菜としてもおなじみの、このじゃがいもは、男爵芋とともに日本では代表的な品種です。もともとイギリスで栽培されていた品種で、アメリカによって大正6年に、日本に輸入されたのが最初です。
メークインという名前は、中世の春の祭り、メーデーで村から選ばれる女王からきています。男爵に比べて煮崩れしにくいので、シチューやカレーなどの煮こみ料理に向いています。
この季節になると、九州など南の産地の新物メークインが出回っています。八百一では、4月前半は鹿児島産、後半からは、長崎産の新メークインがお店に並びます。新物は、収穫してあまり日が経っていないので皮が薄く、水分が多いのが特徴です。皮が新鮮でやわらかいので、皮をむかずに、そのまま料理に使ってもおいしいのでおすすめです。保存方法としては、風通しのよい冷暗所に置いておくとよいです。ただ、この時期の新メークインは保存性が低く、光にあたるとすぐに緑色になってしまいがちですので、早めに使いきることをおすすめします。
今が旬の新メークイン。この時期にぜひ味わってみてください。