中央アジアが原産とされる、玉ねぎの栽培の歴史は古く、古代エジプトでは、ピラミッドを建設する労働者の食料として、用いられていたとされています。その後ヨーロッパを経て、アメリカに伝わった玉ねぎは、地域によってさまざまな品種が作られました。日本に最初に伝わったのは江戸時代とされていますが、観賞用にとどまり普及はしなかったようです。国内で本格的に栽培が始まったのは、明治に入ってからとされています。
赤紫色がきれいなアーリーレッドは、別名紫玉ねぎやレッドオニオンとも呼ばれ、赤玉葱の代表品種です。一般的に食べられている黄玉葱よりも、辛味と刺激が少なく、甘味があるのが特徴で、輪切りに切ってみると、中にも赤い輪を見ることができます。黄玉葱よりも瑞々しくて生食に向いた玉葱なので、鮮やかな赤紫の彩りをいかして、サラダや付け合わせなどで味わってみてください。