湯がいたあとのふっくら膨らんだサヤとより鮮やかになった緑が器の中で華やかさを引き立てます。
スナック、スナップなど色々な名前で呼ばれることもあり、スナックはその名のとおり気軽に食べられるというところからそう呼ばれている様です。
スナックエンドウは、1970年代にアメリカから入ってきたエンドウの品種です。古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化されたエンドウ豆は、その用途に応じて700程の種類があり、若いうちにサヤを食べるサヤエンドウや、成熟した実を食べるグリンピースなど様々。そのうちスナックエンドウは実が大きくなってからサヤごと食べる品種として育成されました。
青臭さが無く、甘みが強いのが特徴で、ふっくらと 膨らんだサヤは厚みがあり、パリッとした食感は歯切れ良くみずみずしい。また実も風味豊かで甘みがあります。さっと湯がくと色が鮮やかなグリーンになり、食べごたえもあるので、サラダやおつまみにも人気です。
美味しく食べる保存法としては、乾燥させないようビニール袋などに入れて冷蔵庫に。傷がついてサヤに白っぽい斑点が出る場合がありますが、これは傷が出来たところから、水分が抜けたことによってできるものなので、問題はありません。
今年のスナックエンドウの状況ですが、2月の一番大きな産地である、鹿児島での霜による影響で、出荷数が半分になり、去年と比べると価格も若干上がっていましたが、3月中旬以降をめどに、数も増えて価格も下がる見込みです。
最近はその独特の甘みと食感で大人から子供まで、人気が出てきつつあるスナックエンドウ。シンプルに味わうのも美味しいですが、和洋中、色々なレシピで楽しんで頂きたいおすすめの一品です。