独特の香りと歯ごたえがあり、ほろ苦い味は春を感じさせてくれます。葉が大きく、風も無い所で動いて見えるので「独活」。また、「ウゴク(動く)」が転じて「うど」になったとも。
日本、韓国、中国等の野山に自生していますが、古くは山菜として日本で改良され、江戸時代以降は、畑で栽培された日本原産の野菜と言えます。年末から春頃までが出荷の最盛期で、10~1月が旬の寒うど、3~5月に出荷される春うどがあり、春うどの方が柔らかく香りも良いようです。
灰汁が強いうどは空気に触れると黒ずんでくるので、調理の際には酢水にさらしておくと良いですよ。保存方法としては、生のまま保存する場合、新聞紙に包んで冷暗所に。
一般に出回まわっているものは栽培ものの白うどが多いようですが、時には山うども出まわります。ぜひこの時期に、春を代表する山菜であるうどの、豊かな香りと歯ざわりを楽しんでみてください。