レモンはインド北部のヒマラヤが原産といわれています。12世紀にはヨーロッパに伝わり、地中海で栽培されていました。船乗り達によって、壊血病を予防するために船に持ち込まれ、各地に伝わったとされています。
日本には明治初期に導入されたとされています。国産レモンは昭和30年代後半、最も多く生産されていましたが、輸入の自由化とともに、外国産レモンにおされて生産量は落ち込み、栽培面積や収穫量も減少していきました。しかし、収穫後にかける農薬、ポストハーベストなどの問題から、再び国産レモンが見直され、消費者の食の安全に対する意識の高まりもあいまって、需要が伸びてきています。
わずかに青みを残した丸めの外見に、やわらかなやさしい酸味の国産レモン。外国産にもひけをとることなく、和洋中色々な料理を引き立ててくれる名脇役です。