流通のおはなし Retail

加熱してもおいしく味わえる長芋です

2026.01

長芋は一年を通して店頭に並ぶ野菜ですが、収穫の時期は年に二度あり、秋から冬、そして春先に行われます。一月は、秋に収穫された長芋が貯蔵されながら出荷される季節にあたります。

この時期の長芋は寒い季節の料理にも使いやすく、とろろにしたり、焼いたり、汁物に加えたりとさまざまな調理にお使いいただけます。加熱するとほくっとした食感になり、冬の食卓に取り入れやすい野菜のひとつです。

お正月の頃には静岡県をはじめとした一部の地域で、一月三日にとろろ汁を食べる風習が古くから伝えられています。年始の節目にとろろ汁をいただくのは、正月料理で疲れた胃腸をいたわるため、また一年を健やかに過ごせるように、という思いが込められているといわれています。

長芋を調理するうえで一番嫌がられるのは皮をむくときに手がかゆくなったりつるつるとすべってしまうこと。そんな場合は酢水に手をくぐらせたり、キッチンペーパーを使ったり、フォークに刺して皮をむいたりと小さな工夫をすると扱いやすくなります。

今回はおつまみにもぴったりの明太とろろ焼きを作りました。長芋を袋に入れ叩いてつくるのでとっても簡単かつ叩き具合によって食感が変わります。しっかり叩くととろとろ、少し粒が残るくらいに仕上げるとホクホク食感が楽しめます。

派手さはありませんが、生でも加熱でも味わえる長芋をぜひご賞味ください。

 

 

1. 長芋200gほどを皮をむいて叩きやすいサイズにカットする

 

2. 袋に入れて好みの粗さになるよう叩く

 

3. 明太子1/3腹をトッピング用に取り、残りは皮から外しておく

 

4. 袋の中に白だし大さじ1、卵1個、明太子、千切り大葉5枚分を入れ、揉みながらよく混ぜる

 

5. 油をひいた耐熱容器やオーブンに入れられるフライパンに4を入れ、トースターやオーブンで焼く