流通のおはなし Retail

やさしい味わいが特徴の皮ごと楽しめるズッキーニです

2025.06

夏になると売り場でも目立つようになるつややかな緑のズッキーニ。見た目はきゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間で、ヨーロッパでは昔から親しまれてきた夏野菜のひとつです。日本でもここ10年ほどで一気に知名度が上がり、ラタトゥイユやグリル、ソテーなど、家庭でもさまざまな料理に使われるようになりました。

ズッキーニの旬は6月から8月にかけての夏。特に露地栽培のズッキーニが出回るこの時期はみずみずしく風味もよく、価格も手頃になります。新鮮なものは皮にハリがあり、持ったときにずっしりとした重みが感じられるのが特徴です。

カロリーは控えめながら、ズッキーニにはビタミンCやカリウム、食物繊維などの栄養素が含まれています。これらは日々の食生活をバランスよく整えるうえで大切な成分とされており、夏のメニューにも取り入れやすい野菜のひとつ。また、皮の部分にはβ-カロテンも含まれており、加熱調理によって吸収されやすくなると言われています。

国産ものでは長野県や群馬県、鹿児島県などが主な産地で、地域によって出回る時期が少しずつ異なります。南の地域では春先から、北海道などでは夏の終わり頃までと、季節ごとに異なる表情のズッキーニを楽しむことができます。

保存は冷蔵庫の野菜室がおすすめ。丸ごとの場合は新聞紙に包んで立てて保存すると、数日間みずみずしさを保てます。カットしたものはラップで包んで早めに使い切るのが安心です。冷凍保存もできるので、カットして冷凍しストックしておくと忙しいときの味方になってくれます。

今回はそんな旬のズッキーニを使った定番のパルメザンフライをご紹介します。ポイントは下処理として塩を振って水分を出しておくこと。この手順を省かないことで味がぼやけず仕上がります。

パルメザンチーズの旨みで野菜のフライでも満足感のある味に仕上がりますのでぜひお試しください。

 

 

1. ズッキーニを1、2cmの輪切りにし両面に軽く塩を振って置き、水分を出す

 

2. しっとりと水分が浮き出てきたらペーパーで両面水分を拭き取る

 

3. パルメザンチーズとパン粉を1:2の割合でよく混ぜておく

 

4. 両面にしっかりめに小麦粉を打つ

 

5. 通常のフライと同じ流れで卵→パルメザンパン粉をまとわせる

 

6. 薄く油を入れたフライパンで揚げ焼きにする

 

7. 両面がキツネ色になるまで揚げ、塩が足りないようなら塩を軽く振って完成