審査員のコメント
大賞として選ばれた京都八百一本館は、そのプログラムを京都の地、それも市中の中心にVegetation(野菜作り)の場を混入させ、食のあり方を空間として魅せ、可視化している点であろう。
http://kyoto-design.net/award_work/2013/02.html
http://kyoto-design.net/award_work/2013/03.html
受賞
京都八百一グループ
京都八百一本館受賞
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京都デザイン賞 大賞(1位) 2013年
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BCS賞 2014年
審査員のコメント
屋上に設けた農園により、都心で農業を広げる核を形成したいという建築主の大胆なプログラムを真摯に受け止め、
京都の町並みに溶け込む、奥ゆかしい外観とともに、建築に見事に結実している。
http://www.nikkenren.com/kenchiku/bcs/result_year.html?y=2014
http://www.nikkenren.com/publication/ACe/ce/ace1408/pdf/ACe1408_19-21.pdf -
京都市 京(みやこ)環境配慮建築物顕彰制度 最優秀賞(1位) 2014年
http://www.kyoto-sibu.info/topics/20150319_1.pdf
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京都景観賞(屋外広告物部門)市長賞(1位) 2014年
審査員のコメント
六角堂の近くに昨年オープンした屋上農場を併設する商業施設です。モノトーンで素材をうまく利用し、
京都の美学を現代的に上手に表現しています。新しい大型店舗の模範としていきたいコントロールの効いた広告物です。
http://www.kyoto-kanban.net/prize/list/
http://www.kyoto-kanban.net/uploads/pdf/kyotokeikansyou25.pdf -
京都景観賞(建築部門)市長賞(1位) 2015年
審査員のコメント
青果物を中心とした物販店舗,飲食店及び屋上農場からなる複合施設である。事業主の株式会社セントラルフルーツは,
全国の百貨店に青果物専門店を展開するとともに,農業生産法人として農業も営んでいる。本施設は日本の「農業・流通・食」のあるべき姿を
伝えることを目的に,都市における農業振興プロジェクト「八百一の杜構想」を実践するために計画されている。
建設地は15m高度地区及び旧市街地型美観地区に指定されており,商業・業務施設と住居が共存し,京町家や近代洋風建築が
歴史的風情を湛える歴史的都心地区に立地している。
建物のボリューム,壁面の道路後退,道路からあまり屋内を見せすぎない窓やブラインドの配置等により近隣へ十分な配慮がなされている。
スクラッチタイルを用いた微曲線のメインファサードが,素朴で優しくありながら力強さも感じさせ,周辺の町並みと一体となり,通り景観の向上に寄与している。
さらに,本物の畑土や里山の植栽,樹木を移植した3階の屋上農場では,一般に開放された遊歩道から四季の農作物の生長や収穫を
眺めることができ,京都の都心部に「農場」という新しい屋上景観を創りだしている。
生産者,販売者,消費者が同じ空間を共有し,次世代に「農業」を伝えようというプロジェクトの熱い想いが建築の設計や運営手法に
反映されている。その結果,歴史的な町並みに調和しつつ,これまでにない新たな優れた景観を創造した,極めて優れた建築プロジェクトである。
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000179976.html
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000179/179976/keikansho26-pamphlet.pdf -
グッドデザイン賞2015 BEST100 2015年
グッドデザイン賞2015 未来づくりデザイン賞(経済産業省商務情報政策局長賞) 2015年審査員のコメント
コンセプトはもとより、実際に足を運んでもその規模も大きく、細かいところに至まで大変丁寧にデザインされていて素晴らしい。
一次産業の経験も活かした本格的な屋上農園や館内にある複数の飲食店の内容も大変質が高く普遍的な館として、今後の活動に期待したい。
https://www.g-mark.org/award/describe/43239